本の記録
読書感想文。
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ニシノユキヒコの恋と冒険
05月 23日 * 19:03 * 川上 弘美 *
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ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
川上 弘美

なんだ、あれだ。

ニシノ君みたいにもてるわけじゃないが、ニシノ君みたいな殿方とお近づきになってガッツリ私の人生に爪痕残してった記憶がよみがえるよ。

かわいそう。あのひと。

今はどこでどうしているんだろう、この人これからどうなるんだろう、と思うけれど、どうにかしようと思わない。

人は、あげた分だけもらえなければ動けないよ。
自分のためにならないことはしない生き物だよ。

なんだか切なくてかなしくなっちゃった話。

あの人もしかしたら変わることが出来たのじゃないかしら。私がもうちょっとああしていたら、こうしていたら、、、って、する気がなかったことを、しなかったことを後悔するでもなく無責任に思う。そういうのね。


よい小説ではありました。せつない。
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センセイの鞄
05月 13日 * 00:13 * 川上 弘美 *
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センセイの鞄 (文春文庫)
センセイの鞄 (文春文庫)
川上 弘美

恋愛小説。
これが純愛だよ。ほんとに。 と思える素敵な小説でございました。

40手前の女子と、そろそろ自分の持つ時間が見えてきているセンセイとがゆっくりじっくり愛をはぐくんでいくお話。

 主人公はツキコさん(女性)なので、センセイの事が分からない、分からない、としきりに言うのだけれどね、私はセンセイの方がずっと悩んでたり考えたりしてたんじゃないかなと思うのです。

 こう、地に足がついている静かで確かな絆ってのは憧れますねぇ。。。センセイのどうしようもない鈍感さ(死んだ奥様のお墓参りにツキコさんを連れてっちゃったりとか)は、いかにも男子と言う感じで微笑ましく読みました。

 ところどころに、川上弘美らしい日常からの脱線があったりして、大変心地よい。そのバランスが心地よい。恋愛ってのは非日常だと私は思っていて、結婚という現実に踏み込まず、デートしておうちに泊まって頭撫でられて、なんていう日々を繰り返したツキコさんとセンセイの纏う空気が非日常風味なのがピシっと合ったんですねぇ。。。

 しかし、ニシノユキヒコの恋と冒険 といい、この人はよく殿方を観てらっしゃる。。。。殿方をよく見たうえで、女子の視点から物語るというのは、女子としては読んでいて気持ちのいいものですね。

 殿方がどう感じるかは知りませんが。(笑)
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