本の記録
読書感想文。
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西の善き魔女 外伝1 2 3
07月 21日 * 01:06 * 荻原 規子 *
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西の善き魔女、外伝は全部で3つあります。
1つめはルーンとフィリエルの幼い頃のお話。
ある日突然ルーンがやってきて、セラフィールドの地に根付いていくまで。

本編を読んだあとに読むと、この2人の出発点が見えてなかなか感慨深い。
フィリエルの持つ強さやルーンの抱える闇の深さ。
そんなものがかいま見えます。




2つ目は本編のクライマックスあたりで物語の裏側にいたアデイルとヴィンセントのお話。
彼女たちは本編のラストでわりとあっさり再登場するのだけれど、まさかこんな大変な思いをしていたとは。。。
という、かなり派手なお話でございました。
リーダーと参謀、どちらも誰にでもなれるものではないですが、その役割を取り替えることはできない。
大きな器量を持つ人を魅了してやまないのがリーダーの資質なのでしょう。
大きな能力を持つ人の旗印になる人。どれだけの人を自分の旗のもとに巻き込めるかということ。
どちらの側の人も、この人だ。という人に出会えたら幸せなのです。




3つ目。
これは本編の後の話。
本編で出てきた不思議な不思議なバードが大活躍します。
本編の最後の最後で「え、そんなことになってたの!」と驚いたこの物語の世界の秘密の部分。
そこに深く深く関わっていくお話。
ルーンの心の闇の部分に深く深く突き刺さっていくようなお話だとか。

しかし全部で8冊通して本当に楽しませていただきました。
こういう物語に巡り会えるのが乱読の幸せでございます。


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西の善き魔女
07月 06日 * 20:36 * 荻原 規子 *
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荻原規子のファンタジー。
Kindleでポチっとしました。

試しに1冊買ってみたのだけれど、いやあ面白かった。
一気に5冊読みきってしまいました。ぽちぽち。

女王をいただくグラール王国の隅っこにあるセラフィールド。
そこに住んでいる15歳の少女、フィリエル。
世の中の事どころかセラフィールドの外の事は何も知らなかった少女と
幼馴染、というより兄弟のようにして育ったルーン少年。

この2人を軸にして、物語はどんどん広がっていきます。

平民にひた隠しにされてきた数々のお伽話。
禁制とされる高度な学問の数々。
その理不尽さに異を唱える反逆の人々。

その理不尽さの理由を最後に知った時に「おおうこれはファンタジーじゃなかったのですか」と思ったりはしたけれど、それはそれでありです。

ルーンとフィリエルの関係もこれ、読んでいてキャーってなってしまう可愛らしい感じで大満足でありました。
このくらいだといいんだよなあ。
不器用な男の子っての、本当に好きなんだなあ私。と思いました。

程よい恋愛要素としっかりした世界観。
とても楽しめました。
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RDG4 世界遺産の少女 / RDG5 学園の一番長い日
04月 08日 * 03:13 * 荻原 規子 *
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随分長いこと待たせるなあ。。。と思っていたら、4巻まで読んでいたつもりのRDG、2巻までしか読んでいませんでした。ぎゃふん。
というわけで、RDG4、5。実は5を読んでいてわからない話が多すぎ、読んだつもりで読んでなかった4巻を取り出して読んだという。。。なのでまだ3巻が未読。
結構大事なことが3巻で起きているっぽいので、明日にでも3巻を買ってこようと思います。

4巻は夏休み〜新学期、学園祭準備まで。
姫神憑き、と呼ばれる和泉子の周囲にいる陰陽師、山伏、忍者。
なかなか日本だって侮れないと思う。ファンタジー。
そういえば海外の人は、日本=ファンタジーとみる傾向があります。
セカンドライフで遊び始めてから知った事実。
ファンタジーな場所には必ずといっていいほど中華と和風が混ざった建物が建っていて、
メディテーションができるようになっていたりしたものです。
昔の日本は、海外の人にとっては充分ファンタジックなんだなあ。。。としみじみとした覚えがあります。

山の中で大事に大事に育てられた折り紙つきの箱入り娘、和泉子。
この引っ込み思案で自信のない女の子が、彼女なりに頑張って成長していくさまがとてもかわいらしい。
本人はそんなコトかまってられないほど必死なのだろうけれど。
まだ女としての自覚もままならないこの子に憑いているのが、何千年も生き続けて人の世に干渉し続けてきた姫神だっていうその対比が面白い。

怨霊、神、死霊。そう呼ばれる者達は本当は同じものなんじゃないかっていう話が出てきます。
私は即答で「同じものです」と答えたい。
彼らは人の理の外にいるもので、人の世界とは相容れない。
それがモト人間であったとしても。
この、「イイモノ」と「ワルイモノ」の明確な区別のないところがとっても日本的だと思う。
解釈の仕方でいいものにもわるいものにもなる。
しかしその解釈は人の世のもので、当事者である彼らの世界のものではない。

5巻で学園祭が始まるのだけれど、お祭り騒ぎなだけあって話もお祭り騒ぎな感じで進んでいきます。
姫神だの怨霊だのの前に、和泉子は高校1年の女の子で、そばにはかっこいい男の子がいる。
そういう淡い色恋がかったエピソードもなかなか楽しませてくれます。
深行の意地っ張りな男の子らしさが可愛らしくて仕方がない。
彼も彼なりに必死で姫神や、その眷属や、和泉子との折り合いをつけようとしている。
和泉子も自分のコトで精一杯ながら、自分の色恋方面の気持ちにはいまいち疎くてかわいい。

久しぶりに読んだ荻野氏の小説だけれど、やっぱり文体は独特だなあと。

長い話なので積極的におすすめすることははばかられますが、長いだけに面白い小説だと思う。


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RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
11月 02日 * 22:40 * 荻原 規子 *
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レッドデータガール、絶滅危惧少女みたいな意味合いの小説。

このお話はファンタジーです。日本のファンタジー。
異世界とかそういうものは一切出て来ません。
出てくるのは、神霊、陰陽師、山伏などなど。

舞台は現代日本。
1冊目はこの長い物語を語る上でのプロローグ的なものだったんだなぁと2を読んで思いました。
2冊目からはがっつり学園ものです。
全寮制の高校で山伏やら陰陽師が大活躍して、神霊やら式神やらが大暴れ。
物語の全容は、読者にもまったくわからないので、続きが読みたくて仕方がないです。

基本文庫しか買わないので、文庫待ちをしてうずうずするシリーズになりつつあります。
この文庫待ちの時間って、すごく自制心が必要だと思う。
すでに読みたくてたまらない続きはハードカバーで出てる。
その先のお話は手を伸ばせばそこにある。
でもハードカバーは後でしまうのが大変。
最初が文庫だから揃えた時にバラバラになる。それは嫌!



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樹上のゆりかご
11月 02日 * 22:34 * 荻原 規子 *
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レッドデータガールがあまりに面白かったので作家買いした小説。
とある高校の出来事なのですが、私の高校生活とはあまりにかけ離れていて、イマイチピンとこないまま。

けれど、サロメ豆知識が増えたので良いです。

レッドデータガールを読みながら感じた「女の子感」が、この小説ではより濃く出ている気がしました。

実はそれがあまり得意じゃなかったり……。

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空色勾玉
11月 02日 * 22:25 * 荻原 規子 *
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それなりに分厚い本で、このあと「白鳥異伝」「薄紅天女」と続く勾玉三部作の1冊目にして、荻原規子のデビュー作、だそうです。
物語のベースは日本の神話、イザナギやイザナミの子供たちのお話。
読み始めたら面白くて止まらなくて、一気に読んでしまいました。

今の現状の不自然さ、親を慕う子供の心、自分が何者なのかを模索する気持ち。
言われるがままに生きてきた時間から、自分が何者であるのかを自覚するさま。
半身、半神、とにかくこの物語は、私とあなたは一対である。ということが繰り返し出てきます。
光と闇、太陽と月、転生と不死。
ずっと死なずに生き続けることと、限られた生を次の世代に脈々と受け継いでいくことと。


死なずに経験を蓄積していけば、人はきっともっと賢くなる。
次の生は、知識までは受け継ぐことができない。故に同じ過ちを繰り返す。
この物語の中にもこの言葉は何度も出てくる。
「またお前は同じ事を繰り返すのか」と。
前の生、そのまた前の生でしくじったこと、失敗した事を乗り越えて、
初めて水の乙女である狭也は、自分でも掴みかねていた自分の気持ちの理由を知るのです。

生まれて死ぬからこそ、生は輝くという事。
死ぬのは怖いしいやだけれど、死ぬこともなくずっと生き続けることを思えば、
きちんと終わりがあるというのはとても幸せな事のような気もします。

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白鳥異伝
11月 02日 * 08:18 * 荻原 規子 *
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やー、、、面白い。途中でやめられなくなって、実は上巻の後半と下巻は今日1日で読みきってしまいました。

白鳥異伝の主人公は、巫女になるさだめを持ったある特殊な女の子。

この主人公「遠子」のキャラクターがすごくよい。まっすぐで含むところもなく、自分の心に従ってきちんと行動の出来る人。
彼女のまっつぐっぷりは読んでいて本当に清々しい気分にさせられます。
望む未来がある。その未来に向かって一直線で進んでいく。
進んでいく過程で色々な経験をして、少しずつ大人になる遠子。
自分の心に嘘をつかない事って、実はすごく大変なことなんだと思う。
人の顔色ばかりを気にしないでいられるような人になりたいものです。

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薄紅天女
11月 02日 * 08:16 * 荻原 規子 *
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これで荻原規子の勾玉三部作はすべて制覇したことになります。
面白かったー……。
空色勾玉、白鳥異伝、薄紅天女と時系列も順番通り。
しかし前作は今作の中では伝説と呼ばれるくらいの時間が経っているというくらい長い時間の隔たりはある。

作中にさらっと語られる、キーになる伝説は、前作を読んでいれば「ああ、あれか」と思う。
なので1作だけ読んでも普通に楽しめるとおもいます。

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