
SPEED
金城 一紀
シリーズものはやはり、順番に最初から読んでいくべきなのです。
レヴォリューションNo.3でザ・ゾンビーズの事、メンバーのことを描き、フライ、ダディ、フライで前作の過去を描き、今作でレヴォリューションNo.3の後半部分、そして少し先を描く。
おそらく主題は、今作の最後に言った、アギーのママの言葉に尽きるのではないかな。
「あの子たちも最初からタフだったわけじゃないんだよ。空を飛ぼうとして何度も落ちたり、誰かに羽をもがれそうになったり、でもそのたびにどんどん強くなってフリーバード(自由な鳥)に近づいていってるんだよ――」
ザ・ゾンビーズは高い高いところを見ている。
それが出来ないなんて思わないから徐々に高いところへ高い所へ近づいて行ってる。
強い人を強いな、いいなと分け隔てているうちは絶対にそうなれなくて、自分のいるこことあの人のいるそこは繋がっているってことをわからないとだめなんだなー。なんて。いい本を読みました。
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